【保存版】未来を巻きこむビジョンマップとは?まとめ

もし夢や未来を語る時、どのような方法やカタチで人に話しますか?

「言葉」で語るのも、とても大切です。

または「ビジョンボード」という、理想のモノコトに関する写真を集めてボードに貼り出すこともいいと思います。

しかし、このどちらも、そのビジョンに登場する人物のこと、関係性、影響を与えていく対象や、どんな未来にしたい・成りたいのかを説明しきれません。すべてを説明したいと言葉にしてみても、どれだけ時間がかかり、どれだけの人に理解してもらえるでしょうか。

さぁ、想像してみてください。
あなたは、あなたの言葉で「あるプロジェクトのビジョンを説明」することになりました。
なぜ私たちがプロジェクトをするのかの意図、中長期的に考えていること、救いたい人たちのこと、どのようなポジティブな影響を、どこまで拡げていくのか…説明を続けていきます。

しかし説明が終わる頃には、こんな問題に直面します。

・私たちが明確に描いているビジョンの解像度は、人によって違う
・細部までは伝わらない
・こんなビジョンだったよね?とふわっと理解されるだけになってしまう
・残念なことに、人はこちらが思っている以上に覚えていないこと

せっかく機会に恵まれたとしても、誰の心にも残らないのではもったいない。
私たちは、一緒に目指してくれる仲間を増やしていきたいですし、共感・応援・共創につながるご縁を社内外に増やしていきたいはずです。

そんな時に、ビジュアル化した地図で描く「ビジョンマップ」を使うと、迷いなく的確に表現する事ができ、短い時間でも意図を理解してもらえます。
限りある時間の中で理解してもらい、何よりビジョンにワクワクしてもらえることは、有意義な時間になると思いませんか。

特に近年の傾向として、全時代に捉われないような多様な業種・人が関わるプロジェクトや、壮大で夢のあるビジョンをお持ちの経営者が増えてきていると感じています。

その想いや夢を、共感や巻き込み力に変えていく手段の1つとして、最近ご依頼が増えてきているビジョンマップを紹介いたします。

まず、一般的に「ビジョンマップ」とはなんなのか、定義をAIに聞いてみました。


自分や組織の「現在の状態」と「目指したい未来」を視覚的に表現するツールです。
まるで地図のように、現在地から目的地までの道筋を描くことができます。

ー 2025年1月

このような答えが出てきました。

素敵な回答が出てきましたね。その通りです。

ビジョンマップは、複雑に関係したヒト・モノ・コトを1枚のイラストで描くことができます。

冒頭でも触れていましたが、実にシンプルなツールです。
イラストなどで描かれることが多いのですが、イラストで表現する事で利点であるデフォルメ(意図的な簡略化)と世界観を表現できるので、最適な方法として選ばれています。

次章では、その特徴にふれていきましょう。

ビジョンマップとは、どのような特徴があるのでしょうか。

  • 文字や画像やイラストを使って直感的に理解できる
  • 目標までの道筋が明確になりモチベーション維持に役立つ
  • チーム全体で共有することで方向性の統一が図れる

という特徴があります。

当たり前な話ですが、ほとんどの人は、説明を聞くまで何も知りません。
そんな人に初対面でも理解してもらえるように視覚化していくことで、説明がなくても直感的に理解し、汲み取ってもらえることができます。

弊社のビジョンマップは以下になります。

実り豊かな木(企業・プロジェクト)を育てる支援を通じて、森にしていくことを目指しています。森が豊かになることは、まわりの環境も豊かになること、それが理念にある実り豊かな未来につながると考えています。
そのために、多様な人とフラットに繋がり共育し、企業パートナーやクライアントとの共創・連携しながら未来を創っていきます。仕事だけの繋がりではなく、豊かな体験によって心身健やかで孤独のない循環を作ります。

言葉から理解するのと、視覚も合わせて理解するのと、伝わってくる内容が違うのではないでしょうか?

さて、ビジョンマップにできるものは沢山あると思いますが、一例としてビジョンマップ化されるテーマを載せておきます。

目的ビジョンマップのテーマ例
現状の整理事業の繋がり
関係性の視覚化(相関図)
現在と未来を繋げる中長期的ビジョン
目指している未来ビジョン

このように目的は様々あるのですが、どれも現状維持のためというよりは、企業やプロジェクトが次のフェーズに移行する時期に必要になり、ご依頼いただくことがあります。
ただ整理したり視覚化するだけではなく、未来を見据えた成長戦略として捉えていただく事で、よりご活用いただきやすいと考えています。

ではビジョンマップのように、視覚化することでどのような効果があるのでしょうか?

ビジョンマップで視覚化することで得られる効果は、大きく4つあります。

  1. 視覚化言語化し、まとめることで経営者の頭がすっきりする!
  2. 社員やプロジェクトの方向性を示し、理解と一体感を促す
  3. 事業をする意味・意義が未来と紐づきモチベーションが上がる
  4. 関係者や地域のステークホルダーの共感と応援に繋がる
  5. 迷わないで目標や理念向かって進んでいける

効果を見ていただくと、どれもポジティブな変化があります。
企業やプロジェクトが、一番星(理念・志)を目指すためには、みんなが同じ方向を向かないと進んで行くことはできません。その具体的なビジョンを視覚化し、社内で活かすことで芯のある組織となり、社外で活かす事で仲間創り・共感・応援をいただけるようになります。社内外両方で使っていただくことで、より効果が得られると考えています。

弊社のお客様事例を紹介します。

〜事業が紐付きモチベーションが変わった事例〜

D社様は、様々な分野に手を広げ、事業数もたくさんありました。素敵な印象もたくさん受けるものの、初対面だとどのような会社かわかりずらい印象を受けました。
社員さんがぽろりとこぼしたのは「なぜこの事業をうち会社がしているのかわからない」と言うのです。

それぞれの事業をしていること、実は経営者の頭の中では意味があり、すべて繋がっていることがあります。それを整理したり・言語化していないままでいたそうです。

なぜ自分たちが事業をしているのか、その意味を引き出し、実現したい未来と繋げ、これからの会社像を視覚化を行いました。すると、

なぜ事業をしているのかを理解した社員さんは、仕事への姿勢と、会社への理解が変わりました!と教えてくれました。こうして既存事業を整理する目的でも、ビジョンマップを使っていただくことができます。

〜共感と応援に繋がった事例〜

A社様は、地域企業として誠実に事業をされており、新たに新規事業を展開しながら、会社自体のリブランディングを行いたいとご相談を受けました。

新規事業は新しい分野で、他事業との繋がりがありません。丁寧にヒアリングし、なぜ会社で行うのかをお聞きしていくと、作っていきたい地域の未来と繋がっている事がわかりました。

そこで未来予想図をビジョンマップで作らせていただきました。別々だった事業は垣根なく繋がり、それぞれが循環しウェルビーイングな世界が視覚化されました。
弊社コンサルティングも合わせてご活用いただき、融資2億越を達成する成果を上げられました。

ビジョンマップを作られた企業様には、作って終わりではなく、是非それを意図的にご活用いただきたいと考えています。
使いこなす方法はこの3つをオススメしています。

  1. ホームページや営業資料のページに載せる
  2. 社内の理念浸透に使う(スライドに入れる・印刷して壁面に貼る)
  3. セミナーイベントやビジネスピッチなどのプレゼン資料に入れる

ビジョンマップを作るタイミングは様々ですが、社員・取引先・顧客などの直接関係がある方や、協力してほしい対象(地域住民・地域企業・銀行など)など様々なステークホルダーに対してお使いいただけます。わかりやすいビジュアルと未来像は、理解と共感を生むことができるので、そのまま巻き込み力としての力を持っていきます。

もちろん、使い方はアイデア次第でもっとあると思います。

御社だけに完全オーダーメイドされた地図をどのように使いたいか、ワクワク考えていただきながら、これからの未来作りにお役立てください。

ビジョンマップの作り方はシンプルです。

STEP

現在の状況を正直に書き出す

STEP

理想の未来像を具体的にイメージする

STEP

ワクワクするものにする

STEP

目標達成のために必要なステップを書き出す

STEP

定期的に見直し、更新する

ビジョンマップを作成する(1〜2)において、
弊社でお作りさせていただく中で、特に意識しているのは、ただ描くだけでは終わらせない事です。

会社の特徴(強み・価値・文化・歴史)から、どのような未来を描いているのかを個別コンサルティングさせていただき、フェーズや世界情勢に合わせて視座上げをさせていただきながら、社内外から見てもワクワクするのか・わかりやすいかを客観的視点を交えながら支援させていただいております。

その上で、全体を通してみんながワクワクできると最高です。(3)
苦しい中でいいものは生まれません。みんなが面白い・楽しいという原点的な感情は共通認識となり、連帯感を生みます。

そこから具体的な行動計画を作ることで(4)、自分やチームの目標が明確になり、日々の業務の意味づけがしやすくなります。すでに行動計画がある方は、社員もまじえて擦り合わせの時間を作っていただくといいと考えます。

また、進捗状況も視覚的に確認できるため、定期的に見直すこと(5)で、達成感も得やすくなります。

いかがでしたでしょうか。

モチベーションアップ、社員の一体感、ステークホルダーの巻き込み力UPなど、幅広い分野でお使いいただけるビジョンマップについて書かせていただきました。

作ること自体を、自己満足で終わらせるのではなく、本当に実現したい未来像を解像度高く描くことで、未来を引き寄せていただくツールにしていただきたいと考えています。

弊社でも、ブランディングと併せての伴走支援させていただくことが可能です。

中小企業リブランディング支援・CSR・CSV・持続可能性・地域創生・地方活性化・社会課題解決・社会貢献・エコシステム構築・プラットフォーム構築・コミュニティ・文化創りなど…様々な分野でご活用ください。

未来の温度をあげていくことで、実り豊かな未来創りの応援ができることを楽しみにしております。

お気軽にご相談ください。

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上野 藍
1983年生まれ 神奈川県出身。農業高校卒業後デザイン事務所に勤務したのち独立。大手中小企業や行政のクリエイティブからアートディレクションまで幅広く手掛ける。一般社団法人デザインスクール理事ののち、2023年吉日合同会社ブランディングシード設立。未来を盛り上げる地域企業を支援。1児の母。

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